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1011話

「口先だけの腕前を見せびらかすな。お前の実力が一体どれほどのものか、この目で見せてもらおう!」

五年間の沈黙を経て、徐海東は青龍堂の秘境に隠居し修行に打ち込んでいた。この五年間で武学において質的な飛躍はなかったものの、その功力は確実に精進していた。

「第三十六回決闘、徐海東対龍飛、開始!」

英雄競技場のシステム音声が響き渡ると、戦神学院の全員が注目するこの決闘の幕が、ついに切って落とされた。

「龍飛、忘れるな!戦神学院の全ての者はお前の敵だ。決して手加減などするな」

龍飛は心の中で自分に言い聞かせた。彼は自分の立場を常に忘れていなかった。彼は超級兵王であるだけでなく、何より国を守る辺防の戦...