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1010話

戦神学院が英雄競技場を設立した目的は、学生同士が互いに切磋琢磨し、実戦能力を高めるためである。

それだけではなく、ここは学生が自分の実力を証明する最適な場所でもあり、互いの競争が学生の意志をより一層鍛え、時間を大切にし、懸命に修行に励み、向上心を育てることができる。

そのため、英雄競技場での勝敗によって学生間に確執が生まれることはなく、競技場で敗北したからといって敵意を抱く学生もいない。

戦神学院の全員が龍飛を傲慢だと思っているとき、龍飛自身は自分の目的をはっきりと理解していた。それは一刻も早く一万の英雄ポイントを獲得することだった。

「奇兄貴や鉱区に囚われている愛国者たちは皆、俺を待...