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1008話

「今、すでに二千四百ポイントを持っている。一万ポイントまではまだまだ長い道のりだな!」

勝利を収めたものの、龍飛はそれほど喜んだ様子を見せなかった。他人の目には彼の急上昇ぶりが奇跡と映るかもしれないが、龍飛自身にとっては、まだ遅すぎると感じていた。

「なんとかして早くポイントを増やす方法を考えないと!」

龍飛は心の中で思案していた。ヌルダに勝って千二百ポイントを獲得できたが、今後このような機会はそう簡単には訪れないだろう。

周知の通り、英雄競技場のポイントは非常に貴重で、戦神学院ではエネルギーストーンと直接交換することもできる。だからこそ、学生たちは皆ポイントを大切にしていた。

もし龍飛が今後...