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1004話

唐七の到来は、観戦エリアに少なからぬ騒ぎを引き起こしたことは間違いない。その場にいる人々のほとんどが、もはや彼のことを知らなかったからだ。

三年という時間は長くはないが、決して短くもない。特に戦神学院というこの神秘的な軍事基地では、三年もあれば学生は三回も入れ替わる。三年もの間ここに留まり、なお戦神学院で活躍している者はごく稀だった。

「三年経っても、俺のポイントがまだ四位か。ここ数年は英雄競技場であまり強者が活躍していなかったようだな」

唐七の視線は頭上の液晶大画面に釘付けになっていた。自分のポイントが五千近くあるのを見て、彼は長い間決闘場に姿を現していなかったことを実感した。

三年...