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228話

「張静ちゃんはお酒が本当に強いね。少なくとも、このボトル一本飲んでも、彼女にはまだ何の影響もないみたいだ」

もう一本飲み干して、張静ちゃんの様子はさらに興奮しているように見えた。

彼女は立ち上がり、カラオケの機械のところへ行って、また一曲選んで歌い始めた。

今回彼女が選んだのは「なぜ愛し合う人は一緒になれないの」という歌だった。

またしても流行歌だが、この時、その流行歌を聴いていると、私の心の中には何か違った感覚が湧き上がってきた。

実際、音楽に貴賎の区別はない。ロックでもフォークソングでも、ラブソングでも流行歌でも、それらが存在する価値はすべて同じだ。

存在しているものには、必ずそれなり...