魅惑の声 ～ラジオパーソナリティの秘密～

177話

この女性は他でもない、蘇雪児だった。彼女は華やかな装いで歩み寄ってきた。まるで全身がオーラに包まれているかのように、見るからに艶やかだった。

彼女は近づいてくると、微笑んで言った。「よく場所選びするわね。ここ、私も前に何度か来たことあるけど、いつも一人だったの。今回はやっと誰かと一緒に来られたわ」

彼女がくすくす笑うのを見て、私も少し困ったように立ち上がり、言った。「実は普段なら、こういう場所にはあまり来ないんだ。バーの方がよく行くかな」

「あはは、バーね。実はね、バーってただの詐欺よ。バーでイケメンが釣れるって言う人多いけど、私何度も行ったけど一度も出会えなかったわ。むしろダサい男ばか...