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13話

前回の失恋以来、私の心はずっと沈んだ状態が続いていた。それはかなり長い期間続いたものだった。

今思い出しても、胸の奥がまだ隠かに痛む。

あの時期の苦しみは、一人の人間が耐えられるものではなかった。

失恋後、しばらく落ち込んでいたが、やがて佳佳のラジオ番組を聴くようになった。毎晩、孤独で辛い時には、彼女の声が私の孤独を和らげてくれた。

そんな付き合いが長く続くうちに、いつの間にか好意を抱くようになっていた。

間違いなく、私は佳佳のことが好きだった。

メッセージを打ちながら、この物語を佳佳に伝えようとしていた。しかし、送信しようとした瞬間、佳佳から突...