魅惑の声 ～ラジオパーソナリティの秘密～

127話

「目の前の白玉を見つめながら、私の心は昼間に高敏と向き合った時と同じように、ほんの少しだけ葛藤していた。

ただ、今この瞬間の葛藤は、私自身にとってそれほど大きなプレッシャーではなかった。

おそらく昼間に白玉に満腹させてもらったからだろう、今の私は胸の中に名もなき炎が燃え上がっていたものの、総じて言えば、その炎をコントロールすることはできた。

心の中の邪念を抑えながら、白玉をじっと見つめ、長く息を吐いて言った。「抱きしめて寝るだけでいい。大切なものは、もうこれだけ長く守ってきたんだから、これからも守り続けて、将来の旦那さんのために取っておくべきだよ。それが一番いいんじゃないかな」

白玉は笑った...