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716話

しかし、彼女の言葉が私の心を揺さぶり、下着の中のものまでもが微かに二度ほど脈打った。

私は不安げに入り口を見やった。スミスはまだ浴室にいる。何と言えばいいのか分からず、苦笑いを浮かべるだけで、その場を後にした。

ソファに腰を下ろすと、柔らかく快適なソファも、私に安らぎをもたらすことはなかった。今日の骨の髄まで刺激的な、この途方もない出来事について考え続けていた。そして、もう一本タバコに火をつけ、ゆっくりと吸い始めた。

タバコを吸いながら、隣の浴室から絶え間なく聞こえてくるシャワーの音に耳を傾けていた。この家の主であるスミスは、まだ体を洗っているのだ。

おそらく今夜の一部始終、さっきまで...