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576話

「もう、嫌だな。そんなことないわよ。実は…実は私も会いたかったの。午後にまた話しましょうか」

「あら、今日はどうしたの?そんなに欲求不満なの?午後なら少し時間作れるけど、仕事終わったら家に帰らなきゃいけないわ。もし主人に知られたら面倒なことになるわ」

「夜の接待は行きたくないわ。この前、この前酔っ払って、あなたったら勝手なことして、会所から連れ出した女の子と私を一緒に…」

「今思い出しても恥ずかしいわ。もうこんなのイヤ。私のこと何だと思ってるの?え?本当?」

「じゃあ…考えてみるわ。弟の市一中への転校の件、あなたがちゃんと話を通してくれるなら行くわ。こういう理由なら接待に出かけても、主...