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56話

「未来は予測し難いものだ。十年後、どうなっているのか分からない。だが少なくとも、この十年間は彼女だけのものだ」

私の義理の妹は今年まだ20歳で、大学に入ったばかりだ。将来モデルになりたいと思っているので、体型が特別に良く、豊満でしなやかな身体つきが目を引く。

性格は柔らかく、人を見る時の瞳はうるうるとして、いつも優等生のような様子をしている。だが人と話す時はいつも腕を胸の前で組み、胸の膨らみを強調するような仕草をする。

一方の私はその正反対で、四十路を過ぎたオジサンで、離婚という中年の危機に直面している。

義理の妹は私と彼女の姉が離婚しようとしていることを知ると、しょっちゅう私の部屋の...