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537話

スミスの動きは相変わらず穏やかで優しいのに、その湿った熱さと擦れる感覚はあまりにも強烈だった。唇だけではなく、厚みがあって少し粗さを感じる舌が、妻の首を執拗に味わい、吸い取っていく。

成熟して官能的な妻の体はスミスにきつく抱きしめられ、その腕の中で全身の感覚が刺激されていた。

妻は自分の首が思わず上に伸び、美しいあごを突き上げてしまい、スミスの唇に首筋をさらけ出してしまったと言う。

その時、妻は恥ずかしさのあまり小さな声で吐息を漏らしたという。かすかな声だったが、スミスはきっと聞き取っていたはずだ。

その後、全身を抱かれ撫でられながら、妻は恍惚とし、見知らぬ男性からの刺激に夢中になって...