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50話

黎安のアパートに戻ると、江深はすぐに彼女をベッドへと誘い込んだ。今回はさらに激しく、喘ぎ声が波のように重なり、隣人が壁を叩いて抗議するほどだった。

二人は夜中まで体を重ね合わせ、ようやく眠りについた。

黎安が目を閉じる直前、義兄がこう言ったような気がした。「俺はお前の元カレより劣るのか?あいつがお前におもちゃで遊んだなら、俺だってできる。お前が望むなら、毎日でもおもちゃを用意してやる」

黎安はようやく理解した。義兄が今夜あんなに普段と違っていたのは、汪斯宇に嫉妬していたのだと。

実際、彼女と汪斯宇はとうに終わった関係だった。確かに最近おもちゃで弄ばれたこともあったし、彼にしてあげたこと...