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322話

私の手は妻の柔らかい風船を難なく掴み、私は感心した。「そうだね、柔らかくて、真っ白で、ふわふわしていて、本当に可愛いね」

妻は恥ずかしそうに言った。「もう、やめてよ、あなた。みんな見てるわよ。私は雲の話をしてるのに、あなたは何の話をしてるの?この隙に私を弄ぼうっていうの?」

私は答えた。「僕も雲の話をしてるよ。他に何を言えるっていうんだ?それに僕たちはここで何をしてるんだっけ?単に景色を見に来たわけじゃないでしょ?」

義妹は隣で嬉しそうに言った。「もちろん景色を見に来たわけじゃないわ。でも景色を見ながら、『景色』を楽しむこともできるでしょ?そう思わない?お義兄さん」

私はボトルを取り出...