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193話

「彼女は私との愛撫のなかで、徐々に燃え上がるような情熱に火をつけられ、完全に我を忘れて夢中になっているようだった。

彼女は自ら両手を伸ばし、私の髪、首に触れ、鍛え上げられた胸板を撫で下ろしていく。その艶やかな赤い唇が、悪戯な笑みを私に向けた。

まるで私を地獄へ誘い込み、永遠に戻れなくするような悪魔のようだった。だが、この妖艶な悪魔と共に地獄に堕ちるとしても、必ず彼女を手に入れてみせる。

彼女を徹底的に弄び、壊れるほど愛してこそ、彼女は永遠に私のものとなり、私の烙印を押されるのだ。

彼女のその姿を見て、私も遠慮などするはずもなく、狂おしいほどに彼女の頬と赤い唇に口づけた。彼女も激しく応えてくる。...