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130話

「こいつ、ほんと調子に乗りすぎだ」自分の中で湧き上がる不快感。それに加えて、奴が俺の妻に対して抱く欲望。もし本当に奴が俺の妻の体を手に入れたら。

さらには、俺の妻の体に永遠に奴の痕跡を残すことになったら、それはあまりにも耐え難い。だが、そんな光景を想像するたび——俺の妻が必死になって、まるで俺に尽くすように蒋文豪に尽くす姿。

そして蒋文豪の満足げで得意げな表情。今の俺の心境は非常に複雑だ。でも、どこか異質な刺激も感じている。

それは堕落後の罪悪感であり、同時に卑しさからくる刺激でもある。明らかに自分が最も大切にしている愛妻が、他人に弄ばれ、粗末に扱われる。その夫である自分が、怒りを感じないどこ...