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1254話

「もういいよ、お姉さん。今夜から一人で寝るから。お姉さんに迷惑かけなくていいよ。お姉さん、僕、僕、僕はこうなるなんて思わなかった。一番信頼して頼りにしていたお姉さんまで僕を避けるなんて」鵬鵬このガキ、今夜は何かにショックを受けたのか、妻の提案をあっさり断ってしまった。

妻はすでに十分優しく彼に話しかけていたのに、謝罪こそしなかったものの、それでもこのガキときたら、まだ満足せずに拗ねている。

鵬鵬は必死に普通の口調で話そうとしていたが、妻が彼の言葉に感情が込められていることを察していないはずがない。

妻は長いため息をついた後、ゆっくりと鵬鵬の肩に置いていた手を離し、そして鵬鵬の寝室から出て...