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1197話

「はい、鵬ちゃん、少し座って休みなさい。義姉さんが夕食の準備をするから、食べ終わってから時間があればまた話そうね」私の妻は鵬ちゃんを抱きしめていた手を放すと、鵬ちゃんもそれを察して素直に妻から離れた。

妻は言葉を終えると腰を屈めてテーブルからティッシュを取り出し、目頭の涙を拭いた。先ほど感動して流れた涙だ。

しかし妻は気づいていなかった。鵬ちゃんの前で腰を屈めた時、彼の熱に満ちた欲望の眼差しが、妻の丸みを帯びた豊満な体と長く美しい脚を食い入るように見つめていたことに。

その後、妻はキッチンへ向かい夕食の準備を始めた。鵬ちゃんはこの時、妻との関係がさらに一歩進んだことで嬉しそうな様子だった...