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1178話

同時に、鵬鵬の身体が自分の意思とは無関係に微かに震えていることに気づいた。私の妻の素晴らしい胸を覆っている彼の開いた手のひらさえも、同じように震えていた。

細かい汗が鵬鵬の額から絶え間なく浮かんでいた。この瞬間、鵬鵬がどれほど緊張し不安になっているのか、私には想像もつかなかった。

鵬鵬の視線は緊張と恐怖に満ちたまま妻の顔に釘付けになり、妻のあらゆる身体の状態を感じ取ろうとしていた。

まるで金縛りにあったかのように、鵬鵬はピクリとも動かず、そのままの状態で約30秒ほど続いた。

その後、鵬鵬がようやく深く息を吸い込むのが見えた。

先ほどの30秒間、鵬鵬は怖くて大きな息すら出来なかったのだ...