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1152話

妻はこの五日間、一度も自分から電話をかけてこなかった。こちらから電話したのだが。そして七日目、すべての案件が片付き、同僚と一緒にこの街を離れて帰る準備をした。

今夜が、この街で過ごす最後の夜だ。

今晩も、妻は自分から電話をしてこなかった。

本当なら腹が立って、こちらから電話するのも嫌だったが、考えてみれば、やはり妻が心配だった。今回の件で、妻があまりにも純粋で、痛々しいほど無邪気なことが分かったからだ。

しかし、電話がつながると、妻は鵬鵬(ポンポン)の話題を一切出さなかった。

これには非常に好奇心をそそられた。何気なく鵬鵬のこの二日間の様子を尋ねてみたところ、驚くべきことが起きた。

妻の口調が...