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1126話

私はハッと目を覚ました。妻はいつの間にかベッドにいなくなっていた。

もう想像するまでもない。妻は間違いなく鵬(ポン)の部屋に行ったのだろう。ベッドに横たわって再び眠りにつこうとしたが、寝返りを打っても打っても全く眠れなかった。

そう考えると、どうしても心配になってくる。妻と鵬の間に何か特別な接触や関係があるのではないか?

妄想してしまうのも無理はない。鵬はどう見ても子供らしくない。あんなに無口な子供で、しかも学業優秀となれば、普通の子よりずっと早熟なはずだ。

おまけに、私と妻はもう二ヶ月以上、一度もそういうことをしていない。

妻は鵬を子供として見ているが、私から見れば彼はもう一人の男だ。十七、...