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1028話

私の注意が部屋のテーブルの上のパソコンに向いたとき、少し躊躇したものの、結局それを開くことにした。

起動している間、私はこの部屋を見回し始めた。中にはたくさんのものが置かれていて、コンピューター、プロジェクター、そして何気なく頭を上げると、天井には一見複雑そうな動滑車の装置が取り付けられており、そこから鉄製のフックのついた細いワイヤーが吊り下げられていた。

少し考えるとこれが何か分かった。前回、妻をホテルのテーマルームに連れて行ったとき、まさにこういった類のものだった。

ここまで見て、また腹が立ってきた。

棚に整然と並べられた鞭や革手錠、綿ロープ、そして様々な大人のおもちゃから視線を移...