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65話

夜、七時。

空はすっかり暗くなり、星が瞬いていた。

いわゆる「生死の闘技場」。

実際には市の中心部にある廃れた野外スタジアムで、闇の格闘技に占拠され、リングに改装されたものだった。このリングでは人が直接打ち殺されることも珍しくなく、いつしか「生死の闘技場」と呼ばれるようになった。

そして今夜の生死の闘技場は、これまでのどの夜よりも賑わっていた。

南城のあらゆる大小の裏社会の組織が集結していた。少しでも顔が利く者なら誰もが来ていた。宋閻王の名は南城の裏社会では確かに響き渡るほど強大で、今夜来なければ明日は自分が標的になると一言言い放ったのだ。

この言葉が出た後、本来なら来るつもりのな...