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51話

ケイド広場、ヤミ射的場。

「30分が経過したな。次はどちらを死なせてやろうか」

王凱は意地悪く勝ち誇ったような笑みを浮かべながら、的に縛り付けられた白霊と楚嵐を見つめていた。

楚嵐の頭のすぐ横、的には矢が一本刺さっていた。楚嵐からわずか10センチの距離だ。これは王凱が先ほど放った矢だった。

「恨むなら楚修を恨め。お前たちを見捨てたんだからな。自分の妻と娘を選んで、お前たちを選ばなかったんだ」

王凱の表情は、まるで何か面白い冗談でも言っているかのようだった。

「まあどうでもいいがな。どちらを選んだところで、最終的にはお前たち全員死ぬことに変わりはないからな」

言い終えると王凱は手に...