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466話

南部戦区。

十個の軍団、総勢三十万の兵士を擁し、あらゆる種類の装甲兵器が整然と並ぶ。

ブラッドシャーク(血鮫)は主帥台に立ち、一身に甲冑を纏っていた。

彼の顔には戦場の将軍特有の静謐さが漂い、その眼差しは三十万の大軍を見渡した。海、陸、空のすべての兵種が揃っている。

「出陣!」

ブラッドシャークの号令一下、角笛が連なって響き渡り、瞬く間に軍営全体に轟いた。

三十万の大軍は二手に分かれ、南部戦区に最も近い二つの省へと向かった!

これは同時に、楚修が配置した軍事計画が正式に第一歩を踏み出したことを告げるものだった。

同時刻、西江省軍区。

軍区の命令が各部隊に下さ...