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433話

後宮、徳妃殿。

この時の徳妃殿は、非常に重苦しい雰囲気に包まれていた。

徳妃娘娘は殿内の宮女をすべて下がらせ、厳しい表情で目の前の皇甫永寧を見つめていた。

常に寵愛を受けることがなかったため、徳妃は後宮での争いに興味を示さず、宮中では「才妃」として知られていた。生涯の趣味は閉門して読書をすることで、その全身から読書人特有の優雅さと気品が漂っていた。

「寧児、先ほど母妃に話したことは、本気なのか?」

皇甫永寧はうなずいた。彼はさきほど、自分が反乱を起こす計画をすべて徳妃に打ち明けたのだ。

そして徳妃に、明日彼が事を起こした後、すぐに宮禁の封鎖を命じるよう求めていた。それは景王の指...