Read with BonusRead with Bonus

402話

「殿下、皇孫様に必要な心臓ドナーはもう見つかったのですか？」

林紫は皇甫永安に全てを委ね、しなやかに皇甫永安の体に寄り添いながら、彼の耳元で甘い息を吐きながら囁いた。

「見つかったよ。偶然なことに、そのドナーはちょうど帝京にいるんだ」

皇甫永安は林紫の体を覆う唯一の薄絹のネグリジェを完全に脱がせると、本格的な攻めに移った！

一方、林紫は眉をかすかに、ほとんど気づかないほどわずかに寄せた。

帝京？！

彼女は一つの疑問を巡らせていた。なぜ楚熙熙が帝京にいるのか？

楚熙熙が帝京にいるなら、楚修はどこにいるのだろう？まさか彼も帝京に？！楚修のことを考えると、林紫の目に宿る憎しみと復讐心は...