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391話

皇宮、万歳殿。

万歳殿は単一の殿閣ではなく、前・中・後の三つの殿に分かれていた。

前殿は龍帝が朝臣と会見し政務を議する場所であり、中殿は宴会用、後殿は龍帝が日常的に休息する場所だった。

三殿合わせると極めて広大で、その面積だけでも約一万平方メートルに及ぶ。

そして今、この中殿は極めて精緻に装飾されていた。水晶の吊り照明が輝き、壁には鮮やかな花々が飾られている。これらの花はすべて毎日取り替えられるものだ。

豪華な料理と酒が純白の玉石でできた台の上に並べられ、その台の後ろには王侯貴族たちが正座していた。

内閣の三名の閣老、六部の尚書、そして各種の公侯爵位を持つ者たち、太子や...