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385話

宮殿でこれから何が起こるか、楚修は目を閉じていても想像できた。

皇甫永安が耿斌をどれだけ庇おうとも、たとえ身代わりの羊がいようとも、この飽くなき欲望で蛇が象を飲み込むような大貪官・耿斌を守りきれるはずがない。張弛が宮中に入り、耿斌のマネーロンダリングの証拠を突きつければ、それまでだ。

数々の罪が重なれば、耿斌は戸部尚書の地位どころか、首の上の頭さえ保てるかどうか怪しいものだ。

楚修はそれに関心を寄せることもなく、ただ静かに結果を待つだけでよかった。

これまでの帝京での一連の局面において、彼が立てた計画はすべて些細な誤差もなく進んでいた。

今の彼の心情は、抑えきれない高揚感に...