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368話

「天国へ行く道を自ら避け、地獄へと自ら足を踏み入れるとは。ヒーローごっこをして美女を救おうなどと、代償を払うことになるぞ」

自分の本命蠱虫を召喚した後、王剛の自信が明らかに増していた。この巨大な灰色蜘蛛は彼が自分の精血で一生かけて育てたもので、生涯の心血の大半をこの本命蠱虫に費やしてきたのだ。

彼は自分の本命蠱虫の実力を信じていた!

「あの雷に気をつけろ。さっきの金色の雷は尋常じゃない。道門の五雷正法じゃないかと疑っている」

傍らの羅文栄が眉をひそめて言った。明らかに先ほど現れた金色の雷に警戒心を抱いている様子だった。

「老羅、心配しすぎだよ。どうして五雷正法なんだ。ただの普通の雷の...