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359話

金襴の龍袍、その威厳は無上のもの。

龍帝が昭陽殿へ足を踏み入れると、その左右には宮女や禁軍が従っていた。

通り過ぎる場所では、誰もが頭を垂れ、言葉を発することすらできず、まして一瞥を投げかける勇気さえない。龍帝が至尊の龍椅に座するまで、その緊張は続いた。

「吾皇万歳!万歳!万々歳!」

「わが皇の千秋を祝し、寿命は天と等しからんことを!」

内閣首輔の孔邱沢が規則通りに最初に跪いて拝礼し、続いて殿内の全ての者が一斉に龍帝に向かって跪き、口々に「吾皇万歳」「寿命は天と等しからんことを」などと叫んだ。

「今日の宴、諸卿らは堅苦しくなくともよい」

龍帝は明らかに機嫌が良く、笑みを浮かべて言った...