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354話

ぷつり!

肉を切り裂く刃の音だった。

馬翔は目を見開いて、血が目尻から眼球へと流れ込んだ。日頃から自分の思うままに使い、軟弱者と見下していた少年が、まさか本当に自分を殺す勇気があるとは、どうしても信じられなかった。

錆びた包丁が馬翔の頭蓋骨に食い込み、その命を完全に断ち切った。

馬翔の死体が「ドン」と地面に倒れると、見物していた男娼たちは皆、心臓が震えるほど恐怖を感じた。彼らは自分たちの未来に希望がないことを知っていても、誰も死にたくはなかった。

次々と頭を引っ込め、それぞれ部屋に逃げ帰り、もう外を覗く勇気もなかった。

楚修は蕭天明を一瞥した。彼が蕭天明に刃を振るわせた...