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328話

帝京の局の始まりに、楚修は同時に三つの手を打った。

第一の手:南宫離に蠱術を使わせ、刑部尚書の息子である唐旭が街頭で豊邑伯の息子・蔡思博を殺害するよう仕向けた。楚修は、刑部尚書・唐默が老いてからの子宝で我が子を命よりも大事にする性格から、自らの職権と威厳を用いて息子の殺人事件を揉み消し、罪を庇うことを確信していた。

第二の手:慶歴侯・趙宝慶。この人物は「太子、秦王、端王」の財布役であり、この趙宝慶を通じてさらに別の人物も巻き込むことができる。

第三の手:龍主による沐英への賜婚の件。

「状況は龍帥の予測通りに進んでいます」

「刑部尚書・唐默は息子の殺人を知るや否や、真っ先に庇...