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239話

「あれ?おかしいな、この検問所の人たち、警察じゃなくて軍隊の人みたいだね」

南宮離は助手席に座り、片手で自分の双子ポニーテールをくるくると巻きながら、もう片方の手で好奇心いっぱいに前方の臨時検問所を指さした。

楚修は黙ったまま、車を前へと進めた。

「止まれ!」

迷彩服を着た兵士が一人、車の前に立ち、もう一人は車の後ろへ回って、トランクを開け、少し中をかき回した後、突然大声で叫んだ。「車内から違法武器を発見!」

検問所の兵士たちは全員示し合わせたかのように、一斉に緊張した表情になり、楚修の青い小さなチェリー車を取り囲み、銃を向けてきた。

「我々は西江軍区だ。お前が軍の武器を密売してい...