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184話

天一閣、楼前。

古羽は両肩にリュックサックを背負い、まるで旅行に出かける格好だった。

楚修と林雪、白灵、楚岚たちはもちろん、沈秋梅までが杖をついて外に出て、古羽を見送っていた。

「じゃあな、お前の妻と子供はしっかり天一閣で面倒見てやるよ。家賃なんて取らないからな」

古羽は笑いながら楚修の肩を軽く叩いた。

「気をつけろよ」

楚修も同じように手を古羽の肩に置いた。命を懸けた友情を持つ二人には、多くの言葉は必要なかった。

「そんな表情するなよ。俺は雲遊びに行くだけで、戦場に死にに行くわけじゃないんだぞ」

「それに、ボディガードだっているしな!」

そう言うと古羽は颯爽と身を翻した。彼...