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95話

時間はあっという間に過ぎ、十日が経った。毎朝、梅龍は決まった時間に目を覚まし、今日も特に用事がないので村の西口に向かった。

道路の両側に整然と並ぶビニールハウスを見て、胸に自然と誇らしさが湧いてきた。程なくして、梅おじさんもやって来た。

「龍くん、どうだ?」

「いいよ、これで野菜が栽培できるようになった。梅おじさん、あなたが総支配人だから、こういったことはあなたに任せるよ。明日、私の家に来て種をもらって、それから村民たちを集めて作業を始めてくれ。一ヶ月後に、まずはこの一ヶ月分の配当を村民たちに配って、残りは年末にまた配ればいい」

「わかった、お前が社長だ、お前の言う通りにするよ」

梅龍はそれ...