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79話

数分後、皆が我に返り、梅龙を怪物でも見るような目で見つめた。特に海老爺さんは二百万を損したというのに、梅龙は一気に五百万を稼いだのだ。あの一万元はもはや眼中にもない。

つまり梅龙は一銭も使わずに五百万を稼いだことになる。皆は本当に何と言っていいか分からなくなっていた。

実は梅龙も心の中ではとても嬉しかったが、この石は彼の手元にあっても大して役に立つものではない。彼は海老爺さんを見て言った。「海老爺さん、もしよろしければ、この石をあなたに売りますよ。三百万でどうですか?」

「梅さん、本気かい?」

「ええ、三百万と五百万、大した違いじゃありませんから。海老爺さんがお気に入りなら、お譲りしま...