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78話

梅龍は全体をざっと見回して、意外にも目立たない、サッカーボールほどの大きさの石の中に良い原石を発見した。その原石はサッカーボールより一回り小さいだけで、軽く切り開けば緑が現れるはずだった。

梅龍の胸は高鳴っていた。この石の価値は決して安くなく、五百万元なければ手に入れられないはずだ。梅龍は他の人がこの原石を買っていかないか心配したが、しばらく観察していると、誰もこの石に長く足を止めていないことに気づいた。

今、梅龍はある意味で安堵していた。これらの連中が何も分かっていないことに。しかも、この石の値札はたったの三十万元だった。

三十万元で数百万元が手に入るなんて、この取引はあまりにも割が良...