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42話

「希望の心」は全国的に有名な慈善団体で、梅龍が看護学校に通っていた頃から知っていたし、以前には着なくなった服を寄付したこともあった。

事務所に入ると、中には二人の若い女の子しかおらず、それぞれパソコンを一台ずつ持ち、装飾もシンプルで、ウォーターサーバー一台、長いソファ一つ、そして一人掛けソファが二つ、テーブルを囲むように配置されていた。

可愛らしい顔立ちの女の子の一人が梅龍が入ってくるのを見るなり、急いで立ち上がって声をかけてきた。

「こんにちは、事務所の張と申します。寄付にいらっしゃいましたか?」

「やあ、美人さん、俺は梅龍だ。寄付をしに来たんだ」

梅龍は美人を見るなり心が弾み、すぐに...