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36話

町長が町へ戻る頃、一台のパトカーが梅河のほとりに到着した。馮庸も同行していた。薛宝菊は馮庸が警察を連れてくるのを見て、心の中でハッとし、急いで立ち上がり、遠くから歩いてくる馮庸を目を見開いて睨みつけた。

梅龍は薛宝菊が我が子を守るように自分を守ろうとしている姿に、胸に感動が走った。すぐに立ち上がり薛宝菊の前に進み出ると、彼女を腕に抱き寄せた。薛宝菊は振り返って梅龍を見やったが、何も言わなかった。

馮庸は二人の警官を連れて近づくと、興奮した様子で叫んだ。「警察のみなさん、この男です！この男が私の息子を殴り傷つけたんです！」

一人の警官が前に出て、梅龍を見つめながら厳しい表情で尋ねた。「君が...