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290話

「また三、四時間が経って、ようやく駅に着いた。

「よし、張兄貴、僕らはこれで行くよ」梅龍が言った。

「ああ、兄貴は仕事があるから見送れないが、機会があったら酒でも飲もうぜ」

張鉄軍は典型的な北方の漢子で、非常に豪快だった。二人が約束した後、梅龍は趙清純を連れて駅を出た。

このとき、趙清純は少し不満げだった。「小龍、ねえ彼らってどうしてあんなだったの?」

「彼らがどうしたって?これはすべて君が自分で招いたことだよ。外出するのになんでそんなに多額の現金を持ち歩いて、飛行機や高速鉄道に乗らなかったんだ?少なくとも寝台券を買うべきだったのに、あえて他人と詰め込まれるように座ったから、疑われても当然じゃ...