田舎の金儲け名医

246話

梅龙は考え込む必要もなく、その場で同意した。

「首長、よろしくお願いします」

「ふふ、こちらこそ。それとひとつ、国には国のやり方がある。国と取引するには、銀行がなければ話にならないだろう」

梅龙は首長が何を言わんとしているか理解し、答えた。「ご安心ください。私の個人銀行は来年には設立できます」

「おや、そうなのか？見くびっていたようだ。こうしよう、銀行本部の設立は国が手伝ってやる。あとは君に任せる。わかるな？」

「恐れ入ります、首長」

梅龙は笑顔を輝かせた。国の後ろ盾があれば、彼の価値は一気に跳ね上がる。もっとも、銀行は彼一人の思い通りにはならず、国もいくらかの株式を保有することになるだろう。...