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245話

「中華はそもそも傭兵の禁断地だ。彼らがここまで潜入できたこと自体、誇れることだ」閻王は心の中で考えを巡らせてから、無線で伝えた。「目標確認、攻撃許可する」

判官は梅龍の真下の部屋にいて、閻王からの肯定的な返答を得ると、仲間たちに行動開始を指示した。

判官の仲間は会意して、トイレに向かい作業を始めた。十分後、判官も同じくトイレに入った。すでにトイレと上の階は繋がっており、二人はトイレから最上階へと上がった。

屋上にいた仲間も同様に動き出し、換気口から部屋の天井へとゆっくりと辿り着いた。

「ドン、ドン」

二つの大きな音とともに、天井とトイレから人影が飛び出した。銃声が突然響き、梅龍は大い...