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240話

「なんだこりゃ、お袋か?マジで?」

梅龍は仰天した。美顔丹の効果がここまで強力だとは思いもよらなかった。これはもはや母親というより、まるで妹のようではないか。

「この生意気な小僧、昨日わたしに食わせたのは何だい?早く言いな、ぶん殴られたいのかい」

梅龍の母は脅すような口調だったが、その声には既に興奮が滲み出ていた。一方、梅龍の父親は庭の片隅に立ち、自分の妻を見つめたまま我に返れず、目に浮かぶ欲望をまったく隠そうとしなかった。

もしこれが梅龍の父親でなかったら、梅龍はとっくに激怒していただろう。こんなにも色目で母親を見るなど、死にたいのかと。

「お袋、昨日...