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212話

先ほどの出来事で、皆は眠気が全く消えていたが、ふらふらと一時間以上が過ぎ、再び睡魔が襲ってきたため、それぞれ自分の部屋に戻って就寝した。

およそ三十分ほど経った頃、梅龍の部屋で小さなノックの音が鳴った。梅龍が透視眼で確認すると、海燕だった。だが驚いたのはそれだけではない。さらに驚いたことに、海燕は半透明の寝間着一枚だけを身につけていたのだ。

寝間着の下は何も着けておらず、完璧なボディラインがはっきりと浮かび上がっていた。梅龍はしばらく見とれてしまい、海燕が再び小さくドアをノックするまで我に返ることができなかった。

直接ドアへ歩み寄り、開けると、海燕はすっと部屋に滑り込み、自ら後ろ手にドア...