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211話

「海おじいさん、あの連中はきっと黙ってないでしょう。早めに対策を立てておかないと」

この言葉を聞いた途端、海老人の表情が一気に和らいだ。彼だって分かっていたのだ。だが、どうすることもできなかった。マンションの警備員も頼りにならず、本当にどうしたらいいのか分からなくなっていた。

梅龍は海老人の困惑を見抜き、すぐに微笑んで言った。「海おじいさん、こうしましょう。私には二十数名の特殊部隊の元隊員がいます。彼らに皆さんの警護をさせます。近々、私のセキュリティ会社が設立されますから、その時点でこの高級住宅地の警備を引き受けることもできます」

「龍くん、本当に特殊部隊員がいるのかい?」海老人は明らか...