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18話

梅龍の両親は傍らに立ったまま呆然としていた。息子がどこからこれほどの金を手に入れたのか、さっぱり分からなかった。見たところ偽物にも見えない。

梅龍は両親の考えなど気にもせず、薛老二の身体からその金を取り上げた。薛老二は慌てて、何とかしてその金を守ろうとしたが、彼を待っていたのは梅龍の平手打ちだった。

薛老二はもう抵抗することを忘れていた。平手打ちが顔に炸裂し、火照るような痛みを感じたが、梅龍が金を取り上げるのを妨げる勇気はなかった。

丸々三十万元が一周回って再び梅龍の手に戻った。薛老二はその金をじっと見つめ、心の中はむずむずして、できることならこの金を奪って賭博に行きたかったが、彼はバカ...