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170話

心の中で洞霊を激しく罵り始めた。こいつのせいでなければ、梅龍がこんな重要な瞬間に目覚めるはずがない。元々起床時の機嫌が悪い梅龍が、良いところを台無しにされたのだから、黙ってはいないだろう。

再び洞霊の先祖代々を罵り尽くしたが、洞霊は梅龍に反応しなかった。完全に目が覚めると、今日は梅龍小学校の入学式だということを思い出した。そこで身支度を簡単に整えると、朝食も取らずに村の西側にある梅龍小学校へと向かった。

今や学校の門前には数台の車が停まっていた。その中の一台は蘇菲の公用車で、残りはほとんどがマスコミ車両だった。小さな学校の設立自体がニュース価値のあることだが、この学校が梅龍と関わりがあると...