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159話

一晩中あれこれと悩んで、ようやく少し手がかりを掴んだ。時間はもう遅かったので、少し横になって休むことにした。空がほんのり白み始めた頃、梅龍は時間通りに目を覚ました。その瞳には少しの疲れも見えなかった。

昨夜すでに決心していたので、ホテルで簡単に食事を済ませると、真っ直ぐ県城の骨董街へと向かった。

程なくして到着すると、まだ早朝だというのに骨董街はすでに人で溢れかえっていた。儲けのためなら早起きも苦にならないというわけだ。梅龍もそれほど気にはしなかった。

前回の鑑定対決以来、梅龍の名声は大きく上がっていた。皆も梅龍の目利きの凄さを知っており、そんな腕利きには当然良くしておこうという魂胆だっ...