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152話

完全に戻ってきたのは半時間以上経ってからだった。梅龍はすでに部屋に戻っており、梅叔は胸の高鳴りを抑えながら、家の中へと足を踏み入れた。

梅叔の給料調整の件はただの小さな出来事に過ぎなかった。梅龍が再び梅荘に戻ってきたとき、呉徳海から電話があり、鄧軍長の娘の墓地が見つかったので、いつでも見に行けると伝えてきた。

梅龍は心が躍り、母親に一言断りを入れると、呉青霜を呼んで桃園村へ向かった。この件は早く解決した方がいいに決まっている。

一方、呉青霜は少々不機嫌だった。梅龍の落ち着きのなさに文句を言いたかったが、どうすることもできなかった。結局、彼が社長なのだから。

現在は午後三時。呉青霜の運転...